AIは、設計・製造にどれだけのインパクトをもたらすのか――仏Dassault Systemes（以下、ダッソー）が2月11～14日に米国テキサス州ダラスで開催した年次ユーザーイベント「3DEXPERIENCE World 2024」では、全体を通して「設計・製造におけるAIの果たす役割とその可能性」が語られた。展示会場では、同社の3次元設計（3D CAD）・製造ソリューション「SOLIDWORKS」を用いて製造したさまざまな製品も披露された。ここでは写真とともにイベントの様子をダイジェストで紹介する。
（取材協力：ダッソー・システムズ）
ダッソーは、クラウドベースの製造業向け技術情報共有基盤「3DEXPERIENCE Platform」上に各ソリューションが扱う情報・データを一元的に集約し、製造プロセスの連携や関係者同士のコラボレーションを促進する戦略をとっている。ただし、SOLIDWORKSは、オンプレミス環境での利用が定着しており、クラウド環境への移行は時間がかかる。そこで同社はSOLIDWORKSで作成したデータを3DEXPERIENCE Platform上で管理・共有する「WITH the Platform」と、SOLIDWORKS自体を3DEXPERIENCE Platform上で操作する「ON the Platform」の2つのアプローチを用意している。
