トランスコスモス、コンタクトセンター向けシステムに生成AIチャットボットを追加

NO BUDGET

2024-05-01 11:56

 トランスコスモスは4月30日、自社で展開するコンタクトセンター向けプラットフォーム「TCI-DX for Support」に、独自開発した生成AIチャットボット「T-GPT」を追加した。

 T-GPTを活用した自動応答と有人対応を組み合わせた「ハイブリッドチャット対応」では、エンドユーザーはいつでも問い合わせに自然な文章で回答を受けられる。またチャットボットと有人チャットのシームレスな連携により、高品質な顧客体験を受けられるようになる。

T-GPTを搭載したハイブリッドチャットのイメージ
T-GPTを搭載したハイブリッドチャットのイメージ

 T-GPTは、自然文での質問に適切な回答を提示する。また複数の業務ナレッジ(FAQなど)の確認が必要な問い合わせにも、複数の業務ナレッジを要約して回答するため解決時間の短縮と満足度の向上に貢献する。

 チャットボットを運用する際の課題は、網羅的な回答シナリオの整備だったが、T-GPTは生成AI用の業務ナレッジを更新するのみで最新の情報を用いて回答できる。有人チャットに応対を引き継ぐことも可能。

 T-GPTは韓国でのサービス開始に続き、日本が2カ国目となり、今後もグローバルにサービス提供を拡大していくという。

TCI-DX for Support
TCI-DX for Support

 「TCI-DX for Support」は、顧客接点の課題を解決するDX基盤で、グローバル展開されている。コンタクトセンターやSNSを通じて企業に届けられる顧客の声(VOC)を活用し、ウェブやアプリ上での自己解決率を向上させる。また、ハイブリッドチャットとコールセンターを有機的に組み合わせることも可能。

 同社では今後、TCI-DX for Supportを利用している国内の既存顧客に、T-GPTの導入を順次拡大していく。2025年度までにグローバルで300社への導入を目指す。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]