デル・テクノロジーズは、大成建設がデータ活用の根幹を担う全社統合ファイルサーバーを「Dell PowerScale」ネットワークアタッチドストレージ(NAS)で刷新したと発表した。
新しい全社統合ファイルサーバーには、SSDとHDDを組み合わせた「PowerScale」のハイブリッドモデルを採用し、2023年5月に本番稼働を開始している。また、災害対策サイトにアーカイブモデルのPowerScaleを配置するとともに、PowerScaleのデータ保護ソリューション「SynqIQ」による遠隔レプリケーションを行った。
この導入によってサーバーの記憶容量が約500TBから約1PBへ2倍に増強され、圧縮・重複排除機能でデータ容量を約3分の1に削減している。ストレージ設置のラックスペースが約半減し、AIを活用したサイバー攻撃対策の強化も実現したという。
PowerScaleは、次世代のNVMe(Non-Volatile Memory Express)オールフラッシュストレージ製品で、AIワークフローを高速化できる。AI対応のデータプラットフォームでストレージを一段上のレベルに引き上げ、米国政府機関要求レベルの組込みセキュリティと効率性を提供する。
スナップショットを取得する「SnapshotIQ」機能で、誤って消去したデータの即時復旧といったニーズにも応えられるとのこと。また、専用管理ツールの「InsightIQ」で、ストレージの状況が詳細を確認できるほか、専用のランサムウェア対策ツールにより、AIを利用した監視を行う、ランサムウェアと思われるイベントを確認した際には、スナップショットの取得などの操作を自動的に実行する。