クリックテック・ジャパンは7月18日、同社が提供するデータ分析部門の製品・サービスに関する記者説明会を開催した。
会見に登壇したQlik Technologies データ分析事業部 ジェネラルマネージャーのBrendan Grady氏は「当社は長らくビジネスインテリジェンス(BI)ベンダーと認識されてきたが、AIの導入が加速することで、新しい方向にかじを切ろうとしている」と話した。
Qlik TechnologiesのBrendan Grady氏
例えば、TalendやAttunity、Mozaic Data、Big Squid、Kyndiなどの企業買収によって、エンドツーエンドのデータソリューションを提供するというコミットメントを強化している。
同社はデータ分析の体験を向上させるため、「ナビゲーションの改善」「レイアウトと視覚化」「AIを活用した開発」の3点に注力している。また、予測AIモデルの構築では、時間のかかる作業を自動化する「自動モデリング」、誤ったモデルの選択からユーザーを保護する「推奨モデル」、ユーザーのデータモデルをワンクリックで分析する「組み込み分析」に取り組んでいる。
そのほかにも、ビジネスアプリでは「Microsoft Teams」と「Qlik Insight Advisor」の連携や、生成AIでは数多くの大規模言語モデル(LLM)との統合を可能にしている。
Grady氏は「非構造化データの時代が到来する」といい、「これまで多くの企業が非構造化データの活用を試みては失敗してきたが、生成AIによってその可能性と価値を解き放つことができる」と語った。
非構造化データから生成AIが回答を作成するのが、ナレッジアシスタントの「Qlik Answers」になる。ナレッジライブラリーやドキュメントリポジトリーなど、企業のプライベートなソースから信頼できる一貫した回答を、十分な説明責任に基づいて提供し、即座に適切な洞察を得ることができる。既存システムとシームレスに統合でき、ユーザーは回答の出所などを確認可能となっている。
Grady氏によると、提供が開始される7月30日段階では英語のみのサポートだが、2024年末~2025年初めには日本語対応も予定されているという。
Qlik Answersについて