7月の「Windows」月例パッチで「BitLocker」回復画面が表示される不具合

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 緒方亮 吉武稔夫 (ガリレオ)

2024-07-29 09:35

 「Windows」ときたら、アップデートのたびに不具合が出る。Microsoftが先日公開した7月の月例セキュリティ更新によって、「BitLocker」でPCを保護している一部のWindowsユーザーが困ったことになっている。このバグの影響を受ける「Windows 10」「Windows 11」「Windows Server」のPCでは、起動時にWindowsの画面が表示されず、BitLocker回復キーの入力を求めるブルースクリーンが表示される。

 Microsoftの更新情報には、「2024年7月9日にリリースされた2024年7月のWindowsセキュリティ更新プログラム(KB5040442)をインストールすると、デバイスの起動時にBitLocker回復画面が表示されることがあります」とある。「この画面は、通常、Windowsの更新後に表示されるものではありません。『設定』の『プライバシーとセキュリティ』>『デバイスの暗号化』で『デバイスの暗号化』オプションを有効にしている場合、この問題に直面する可能性が高くなります。この問題の結果、ドライブのロックを解除するために、Microsoft アカウントから回復キーを入力するように求められる場合があります」

 この問題の影響を受けるのは、Windowsの以下のバージョンだ。

  • Windowsクライアント:「Windows 11バージョン23H2」「Windows 11バージョン22H2」「Windows 11バージョン21H2」「Windows 10バージョン22H2」「Windows 10バージョン21H2」
  • Windowsサーバー:「Windows Server 2022」「Windows Server 2019」「Windows Server 2016」「Windows Server 2012 R2」「Windows Server 2012」「Windows Server 2008 R2」「Windows Server 2008」

 BitLocker回復キーが手元にある場合は、それを該当フィールドに入力するだけでいい。Windowsを正常に起動させられるはずだ。回復キーがすぐに分からなければ、別のPCかモバイルデバイスを起動して、BitLocker回復キーのウェブページにブラウザーでアクセスする。個人用、仕事用、あるいは学校用のMicrosoftアカウントでサインインすると、登録してあるすべてのデバイスについて、回復キーが表示されるはずだ。

 この方法がうまくいかない場合、Microsoftによると、現在、同社が問題の解決に取り組んでおり、数週間で修正を公開する予定だという。

提供:Microsoft
提供:Microsoft

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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