BoxとSlack、パートナーシップ拡大--「Slack」で利用可能な「Box AI」機能を提供

河部恭紀 (編集部)

2024-08-02 10:28

 BoxとSlackは8月1日、企業のコンテンツにセキュアなAIを導入し、組織の働き方を変革するためのパートナーシップ拡大を発表した。

 「Box AI」は、顧客の最も重要なビジネス情報に強力な大規模言語モデル(LLM)を学習不要でもたらし、インサイトの発見やコンテンツにまつわるワークフローの自動化を実現する。Box AIを「Slack」で提供することで、「Enterprise Plus」プランでは無制限のAIクエリーを利用し、Slackのチャンネルやスレッド内で送信されたBoxファイルに対して直接質問をしたり、重要なインサイトを引き出したりできるようになった。Box AIはBoxに組み込まれた権限によって管理されるため、ユーザーは自分がアクセスできるファイルにのみアクセスし、そこから回答を得ることができる。

 さらに、以下の機能も追加された。

 ダイナミックでセキュアなファイルプレビューにより、両社のユーザーはSlackチャンネルから直接、PDF、スプレッドシート、スライド資料を含むBoxドキュメント全体の最新バージョンをプレビュー、スクロール、表示することができる。ファイルへのアクセスや操作は、Boxに組み込まれた権限によって管理されている。

 コンテンツカードをリアルタイムに読み込むことで、Slackで共有されたBoxファイルの変更が数秒で反映され、Boxファイル自体の変更に合わせてSlackで共有されたファイルが更新されるため、ユーザーエクスペリエンスが向上する。

 Box for Slackワークフローの機能強化により、SlackユーザーはBoxコンテンツを組み込んだワークフローをコードなしで作成でき、チームはSlack内で直接Boxコンテンツを含むビジネスプロセスを自動化できるようになる。

 管理権限委譲の更新により、SlackのBoxアプリへのログインと承認が効率化され、連携の展開がより迅速かつ簡単になった。

 Box、Slack、「Salesforce」間のコンテンツワークフローの改善により、両社のユーザーは全てのアップロードのデフォルト保存場所としてBoxを選択できるようになり、SlackチャンネルとSalesforceアカウントを同じマッピングされたBoxフォルダー構造に接続できるため、コンテンツが3つのプラットフォーム全てに反映され、重複が解消される。

 Slack内のBox AI機能は、両社がこの1年間で提供してきたイノベーションを基に構築されており、BoxとSlackをより簡単に併用できるようにすることを目指しているという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]