鴻池運輸は2月13日、住設部品製造の請負と物流業務を担う千葉東営業所で、AI-OCR(AIを活用した光学文字認識)機能を搭載した数量検品アプリケーションの実運用を開始したと発表した。検品作業のミス防止、労働負荷軽減につなげる。
数量検品アプリは、フューチャーアーキテクトの「Future EdgeAI」を採用し、目視確認で発生しがちな検品ミスのリスク削減や、別作業者によるダブルチェックの省略化につなげることを目的に開発したという。
専用アプリケーションをインストールしたスマートフォンとPCで使用でき、スマートフォンで撮影した検品対象物の画像をAI-OCR処理し、PCで自動的に個数を照合させ、数量確認ミスを防止するとのこと。スマートフォンは製品ラベルの横向き、縦向きの両方に対応するため、手持ち用と固定用の2台を使用。撮影した画像から製品ラベルの形式と庫入作業書の型式・庫入個数をAI-OCRで処理する。結果はWi-Fi経由でPCに送信され、突合処理を実施。「一致」「不一致」を自動判別する。

AI-OCR機能を搭載した数量検品アプリの使用イメージ
鴻池運輸では、今後、同じ数量検品をするほかの現場で同様のアプリケーションを導入することも検討しているという。