アマゾン、「Project Kuiper」で衛星打ち上げ--宇宙インターネット市場で「Starlink」に対抗

Artie Beaty (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-04-04 07:36

 Amazonは米国時間4月2日、「Project Kuiper」の一環として、27基の衛星がフロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から来週、地球周回軌道に打ち上げられるとブログで発表した。現在打ち上げは、最も早い日程で米東部夏時間2025年4月8日正午(日本時間4月9日午前1時)を予定している。

 打ち上げのライブ中継は、「Kuiper 1」の公式ぺージで視聴でき、ミッションの進行状況も確認できる。

 Project Kuiperは、SpaceXが提供する「Starlink」と同様に、地球上のほぼあらゆる場所に高速かつ低遅延のインターネット接続を提供するというAmazonの構想である。同社は、2025年後半にサービス提供を開始する予定である。

 Amazonは、残りの衛星を展開するための打ち上げを既に80回以上確保しており、打ち上げのたびにネットワークに数十台が追加される予定であると述べている。 最終的な衛星群は3200基を超えることになる。Starlinkは軌道上に7100基を超える衛星を保有している。

 「Starlink Mini」と同様のオプションも幾つか用意される予定である。

 標準的な顧客端末は、大きさ11インチ四方で厚さ1インチ以下、重さ5ポンド以下となる見込み。Amazonは、同社の消費者向け端末は「このサイズでは市販されている中で最も高性能」であり、最大400メガビット/秒(Mbps)の通信速度を実現できると述べている。

 より大型の商用端末「Pro」は1ギガビット/秒(Gbps)の速度を実現する。最も小型で低価格となる7インチ四方の顧客端末は、重さ1ポンド、最大100Mbpsの速度を提供する。

 Amazonは、顧客端末の価格を重視しており、500ドル未満で製造できる顧客端末の設計を目標としていると述べている。標準的なStarlink端末は349ドル、Starlink miniは499ドルである。サービス料金はまだ発表されていない。

提供:Amazon / Elyse Betters Picaro / ZDNET
提供:Amazon / Elyse Betters Picaro / ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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