南海電気鉄道(南海電鉄)は、ワークスアプリケーションズ(WAP)のクラウド請求書送受信サービス「HUEデジタルインボイス(HUE DI)」を導入した。これにより、年間約2万枚の請求書を完全にペーパーレス化し、支払業務の電子帳簿保存法対応を実現した。WAPが4月23日に発表した。
南海電鉄では、経理業務における生産性向上と人材確保・育成、多様な働き方の実現を支援するため、会計・財務システムの更新を決定。ERPパッケージ「HUE Classicシリーズ(HUE Classic))」をアップグレードし、会計システムを「HUE ACシリーズ(HUE)」に全面移行した。加えて、HUEと連携性の高いHUE DIを新たに導入した。自社グループのシェアードサービスを活用できる点も後押しとなった。
HUE DIを導入したことで、年間約2万枚に上る請求書処理が完全にペーパーレス化され、支払業務における電子帳簿保存法への対応も実現した。さらに、AI-OCR(人工知能を活用した光学文字認識)の活用により、伝票情報のチェック業務が一部自動化され、業務全体の効率化につながった。
今後、同社では持続的な成長に向けた経営基盤のさらなる強化が期待される。具体的には、HUEの無償バージョンアップによる継続的な法改正への対応、HUE DIと「Peppol」を活用した企業間取引のデジタル化推進、そしてHUEを用いた経営指標の可視化といった取り組みが進められる見込みだ。