NTTは5月9日、6月19日開催の定時株主総会決議を踏まえて7月1日に商号とブランドロゴを変更すると発表した。商号は「日本電信電話」から「NTT」に変わり、グループ企業ではNTTコミュニケーションズとNTTコムウェアの商号を「ドコモ」ブランドに統一する。

NTTの新しい商号とロゴ(出典:NTT)
今回の変更について同社は、1985年の電電公社からの民営化当時と現在では事業内容が大きく懸け離れていると説明。競争の激しいグローバル市場でNTTグループの国内外統一のコンセプトのもと、技術力やケイパビリティーを分かりやすく示し、先進的なグローバル企業としてのブランド向上を図るために刷新するという。
商号は、国内外で通称として認知された「NTT」を正式採用し、グローバルでの事業展開を加速。ロゴデザインは、1985年に策定したダイナミックループを継承しつつ、フォントをグローバル市場で既に使用しているものを採用し、コーポレートカラーはブラックからブルーにする。
これに伴いグループ各社も変更し、NTTデータなど主要企業がロゴデザインでダイナミックループ、フォント、コーポレートカラーを統一する。ただしNTTドコモおよび同社傘下の企業はコーポレートカラーを従前の赤基調を維持する。さらに、ドコモ傘下のNTTコミュニケーションズは「NTTドコモビジネス」に、NTTコムウェアは「NTTドコモソリューションズ」にそれぞれ商号を変更。「ドコモ」ブランドを強調する。
商号の変更理由についてNTTコミュニケーションズは、「これまで以上にドコモグループのシナジーを発揮し、より一層お客さまへの提供価値を高めていく。ドコモグループ、NTTグループの総合ICT事業けん引し、『産業・地域DX(デジタル変革)のプラットフォーマー』として新たな価値を生み出し、豊かな社会の実現を目指す」と説明している。
NTTコムウェアは、「NTTドコモグループの一体感をより一層高め、シナジーを発揮しながら成長を加速させるために、新商号をNTTドコモソリューションズとした。『ソリューションズ』には、NTTコムウェアが創業以来培ってきた技術力を最大限活用して、社会やお客さまが抱える課題に対して最適な解決策を提供し続けるという強い思いを込めている」とした。

NTTグループ主要企業の変更内容(出典:NTT)