IPv6(Internet Protocol Version 6)

インターネットの通信規約(プロトコル)の1つ。現在主流となっているIPv4に代わるものとして、インターネット技術の標準化団体であるInternet Engineering Task Force(IETF)によって1995年に基本仕様が策定された。

最大の特徴はIPアドレスの長さを拡張したことで、IPv4では32ビットであるのに対し、IPv6では128ビットになった。これにより、割り当て可能なIPアドレスの数が2の32乗(約43億)個から2の128乗(約340澗=340兆×1兆×1兆)個に増えるため、インターネットの急速な普及やインターネット接続機器の増加によって生じたIPアドレス枯渇の問題が解消すると期待されている。

ただしIPv4との互換性がなく、移行にはハードウェアやソフトウェアへの追加投資が必要となる。このため、移行に時間を要しているのが現状である。

インターネット資源の管理団体であるInternet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)は2011年、IPアドレスの中央在庫が事実上ゼロになったことを明らかにしている。地域単位の管理を担う5つの地域インターネットレジストリ(RIR)でも、うち3つがすでに枯渇状態となっている。

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