編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」
海外コメンタリー

IPv6の何が重要?今やるべきことは?--ポイントを分かりやすく解説

Michael Kassner (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-01-06 06:15

 本記事では、IPv6(Internet Protocol Version 6)がなぜ重要なのかや、なぜ複雑なのか、そして今何をしなければならないのかを含め、押さえておくべき点すべてを解説する。


提供:iStock/agsandrew

 IPアドレスを使用することで、コンピュータをはじめとするデジタル機器はインターネットを介して互いに通信できるようになる。これは簡単に言えば、あるコンピュータから別のコンピュータに電子ファイルを送信したいのであれば、送信先の機器のIPアドレスを知っていなければならないという話だ。そしてこれは、機器それぞれに固有のIPアドレスを割り当てておかなければならないということも意味している。

 機器それぞれに固有のIPアドレスを確実に割り当てるという作業を影で支えているのは、非営利団体のInternet Corporation for Assigned Names and Numbers(ICANN)であり、その下部組織であるInternet Assigned Numbers Authority(IANA)が、IPv4とIPv6という2種類のIPアドレス体系の管理責任を担っている。


IPv4のアドレス体系(32ビットで構成されているため、その上限は4,292,967,296となる)
提供:FCC

 IPv4というアドレス体系は1983年に採用され、現在でも最も広く使用されている。これは32ビットの2進数で構成されており、通常は上図のように8ビット単位に分けられ、ピリオドで区切られた4つの10進数として表現される。

 図でも示されているように、32ビットの数値体系ではアドレス数の上限は42億強となる。このため、専門家らは既に2008年の時点で、ICANNの割り当てる番号が枯渇するという危惧を抱いていた。さらに、IoT関連の識者の予測が正しければ、2015年末までにIoT機器の総数がIPv4によってサポートできるアドレスの数を上回ってしまうのだ。

エグゼクティブサマリー

  • IPv6とは何なのか?:そもそもIPアドレスとは、家やビルを区別するために用いられる住所とさして違いはない。IPv6はIPv4と同じく、(インターネットなどを介して)ネットワーク接続されたデジタル機器に割り当てられるアドレスの発番方法を定義する規約だ。
  • なぜIPv6が重要となるのか?:IPv4を用いたIPアドレスはまもなく枯渇する。さらに重要なことに、インターネット自体の利用はIPv6を用いた方がスムーズなものとなる。
  • 切り替えはいつ実施されるのか?:現在実施されているところだ。ただ、移行のペースは緩やかなものとなっている。
  • 誰が影響を受けるのか?:すべての人々だ。家庭のコンシューマーから、大企業の従業員に至るまで、インターネットにアクセスする必要がある人はすべからく影響を受ける。
  • 個人として何かする必要があるのか?:使用しているネットワークがIPv4とIPv6のいずれを使用しているのか、あるいは双方に対応しているのかをテストするサイトが数多く存在している。そのうちの1つにアクセスしてみてほしい。
  • IPv6もIPv4のように枯渇するのか?:IPv6では2の128乗(約340澗、すなわち約3.4×10の38乗)ものアドレスを扱えるため、枯渇する心配はないという大胆な予想をする人もいる。ただ、IPv4(RFC 791)が公開された1981年にも同じような発言を耳にした覚えが筆者にはある。
  • IPv5はどうなったのか?:Internet Protocol version 5(IPv5)は承認に至らなかった。IPv5は、リアルタイムストリーミングのプロトコルを実験的に定義したものであり、最終的にAsynchronous Transfer Mode(ATM)に取り込まれた。IPv5という名称は混乱を避けるために使用されなかったため、IPv4の次はIPv6ということになる。

IPv6とは何なのか

 IPv6では128ビットのアドレス体系を用いることで、約340澗のアドレスが扱えるようになっているため、当面の需要には十分応えられるはずだ。十分な数のアドレスが利用できるほか、IPv6にはネットワーク管理やモビリティサポート、QoS(Quality of Service:サービス品質)の改善といったメリットもある。


IPv6のアドレス体系(128ビットで構成されているため、その上限は340,282,366,920,938,463,463,374,607,431,768,211,456となる)
提供:FCC

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]