編集部からのお知らせ
宇宙ビジネスの記事まとめダウンロード
記事まとめ「テレワーク常態化で見えたこと」
海外コメンタリー

IPv6の何が重要?今やるべきことは?--ポイントを分かりやすく解説 - (page 3)

Michael Kassner (Special to TechRepublic) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2016-01-06 06:15

切り替えはいつ実施されるのか?

 今まさに実施されているところだ。しかし、移行のペースは緩やかなものとなっている。ただそれは、IPv6対応機器の準備が進んでいないためではない。

 下図は、IPv6を用いてGoogleに接続したユーザーの数の推移を同社がグラフにまとめたものだ(調査期間は2009年~2015年)。7%は多いとは言えない。


提供:Google

 IPv6への移行が遅々として進んでいないのには、いくつかの理由がある。真っ先に挙げられるのは、現在完璧に動作している機器をIPv6対応の機器に置き換える必要などないというものだ。ほとんどの企業は、絶対に必要な状況が発生するまで、この手の支出を認めないだろう。また金銭的な話を抜きにしても、企業の経営者らはこのような改善を実施しても、顧客が気付くようなサービス向上につながらないということを認識している。筆者が話をした企業の役員たちの言葉を総合すると、「アーリーアダプターになったとしても現実的な利益など何もない」というわけだ。

 IPv6(RFC 2460)は1998年に公開された。そして、ほとんどすべてのネットワーク機器はIPv4やIPv6、あるいはその双方に同時に対応できる機能を備えている。しかし正直なところ、IPv6は複雑なプロトコルだ。このため単にIPv4を無効化し、IPv6を有効にするだけで話は終わらない。とは言うものの、こういった作業をできる限り楽にするためにエンジニアや管理者はさまざまな努力を続けている。

 本格的な移行がいつ始まるのは、まだ分からない。ネットワーク関係の有識者は、IPv6への移行が本格化するには、IPv4に重大な欠陥が見つかり、それが犯罪に利用されるといった大きな出来事が必要だと述べている。

 インターネット協会の最高インターネット技術責任者(CITO)を務めたこともあるLeslie Daigle氏は、IPv6の普及がなかなか進まないもう1つの理由を語ってくれた。同氏によると、IPv6は「IPv4に対する本当の意味での後方互換性がないという致命的な問題を抱えている」という。

 ITの歴史を通じて見た場合、ほとんどの次世代イノベーションは、それ以前の技術との共存が可能であった。しかしIPv4とIPv6はそのようになっていない。そしてIPv6の持つ複雑さにより企業は、IPv4を捨て去ってIPv6をすぐに採用しようとしないのだ。そのことは、IPv4とIPv6を同一ネットワーク上で共存させるためのツールを開発する小規模企業が星の数ほど生み出された点を見れば明らかだろう。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    MITスローン編著、経営層向けガイド「AIと機械学習の重要性」日本語版

  2. クラウドコンピューティング

    AWS提供! 機械学習でビジネスの成功を掴むためのエグゼクティブ向けプレイブック

  3. クラウドコンピューティング

    DX実現の鍵は「深層学習を用いたアプリ開発の高度化」 最適な導入アプローチをIDCが提言

  4. セキュリティ

    ランサムウェアを阻止するための10のベストプラクティス、エンドポイント保護編

  5. セキュリティ

    テレワークで急増、リモートデスクトップ経由のサイバー脅威、実態と対策とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]