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6月6日は「World IPv6 Launch」の6周年記念日だった。しかし、IPv6への移行は進んでいるものの、「インターネットの父」と呼ばれるVint Cerf氏は移行のペースが遅いと考えている。
十分なIPv4アドレス空間を持っているので、IPv4枯渇問題は無視してもかまわないと考えるISPや大企業のIT部門に対して、Cerf氏は「IPv6への移行に取り組むべきときが来ている」というメッセージを発した。
World IPv6 LaunchはIPv6への移行を推進するイベントで、Googleなど多数の企業らが参加した。GoogleのチーフインターネットエバンジェリストであるCerf氏は、6周年を記念する動画で自身の考えを伝えた。
World IPv6 Launchが開催された2012年6月6日から、移行は大幅に進んでいる。2012年当時、IPv6経由でGoogleのサービスにアクセスするユーザーはわずか1%に過ぎなかったが、現在ではその割合が約25%まで拡大している。
しかし、Cerf氏は、「IPv6アドレスの割り振りが開始されてから、間違いなく長い時間が経過した。IPv6への移行に取り組むべきときが来ている」と述べた。
あらゆるユーザーが接続できるように、IPv4とIPv6の両方でサービスを提供する企業を同氏は今でも支持している。
しかし、IPv4枯渇の危機にさらされていない組織も移行に着手すべき十分な理由があると、同氏は主張する。例えば、最高情報責任者(CIO)はグレーマーケットのオークションでIPv4アドレス空間を購入することもできるが、より簡単に入手できるIPv6アドレス空間を購入した方がコストを抑えられる。
ほかの主要な理由は、エンドユーザーのサポートだ。
「留意しておくべき重要なことがある。それは、企業が割り当て可能なIPv4アドレス空間を未だに持っている場合でも、その企業(特にインターネットサービスプロバイダー)のサービスやシステムの利用者はIPv6のみをサポートするインターネットの領域と通信する必要があるかもしれない、ということだ」(同氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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