日本IBMは、企業のIT資産が生成するログを一元的に監視し、セキュリティ強化とコンプライアンス対応を支援する統合ログ管理ソフトウェアの新製品「IBM Tivoli Security Information and Event Manager V2.0(TSIEM V2.0)」を2月26日より提供開始すると発表した。
TSIEMは、企業が持つサーバ、アプリケーション、ミドルウェア、ネットワーク機器などのログを一元的に収集、保管し、ユーザーの一連の動作を監視するソフトウェア。。ISO 27001やSOX、PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)といったセキュリティ基準や法規制への対応を支援するという。
新バージョンでは新たに、IT管理に関するベストプラクティス集であるCOBIT(Control Objectives for Information and Related Technology)などの業界標準や法規制対応支援を拡大。ユーザーの動作が企業ポリシーに準拠しているかといった、コンプライアンス管理の機能を強化した。これらのセキュリティ基準と収集したログから、内部関係者の脅威を分析し、対処すべき重要なイベントに関する警告を出すことが可能。加えて、ベストプラクティスに基づく標準的なフォーマットで、ログに関する報告書が日本語で迅速に提供されるとしている。
IBMでは、同製品を利用することにより、企業はログ管理プロセスの効率化による作業工数の削減、警告条件の設定機能によるセキュリティリスクの軽減といったメリットを享受できるとしている。
TSIEM 2.0には、管理サーバと管理対象のそれぞれに対して使用料金が必要となる。管理サーバの使用料は1041万1000円(税別)より。管理対象は機器の種類によって料金が異なるが、対象がパソコンの場合、3720円(税別)よりとなっている。