サン、「Sun Java Enterprise System」に用途別スイートを設定

ニューズフロント

2005-06-01 15:18

 サン・マイクロシステムズは6月1日、サーバ向け基盤ソフト製品群「Sun Java Enterprise System」に、使用目的に合わせてコンポーネントの構成を変えた5種類のスイート製品「Sun Java System Suites」を追加して国内販売を開始した。また、Sun Java Enterprise Systemに7種類の新規コンポーネントを追加し、新版「Sun Java Enterprise System 2005Q1」として販売を始める。

 Sun Java System Suitesは、Sun Java Enterprise Systemから必要性の低いコンポーネントを除き、目的に適したコンポーネントだけに絞って再構成したスイート製品。基幹業務アプリケーション向けやユーザー情報(アイデンティティ)管理システム向けなど、顧客のシステム環境で重要度が高い5種類の用途に最適化している。「用途に応じてコンポーネントを特定することで、フルパッケージの通常版より安価になり、プロジェクト単位での導入も容易になる」(同社)

 各スイート製品の概要は以下の通り。

  • 「Sun Java Application Platform Suite」:
     基幹業務Javaアプリケーション向け。J2EE 1.4準拠のアプリケーションサーバを中心とし、サービス指向アーキテクチャ(SOA)ベースのシステム設計、開発、導入、運用管理に必要なソフトウェアを統合

  • 「Sun Java Availability Suite」:
     高可用性システム向け。システムの連続運用性を高めるクラスタソフトウェアと開発ツールで構成

  • 「Sun Java Communications Suite」:
     コミュニケーション基盤システム向け。各種コミュニケーション/コラボレーションサービス用のソフトウェアで構成

  • 「Sun Java Identity Management Suite」:
     アイデンティティ管理システム向け。ユーザー情報の利用、共有、管理に必要なソフトウェアで構成

  • 「Sun Java Web Infrastructure Suite」:
     セキュアなウェブアプリケーションインフラ向け。アプリケーションサーバやウェブサーバなどの基本的なソフトウェアに加え、シングルサインオン用ソフトウェアも含む

 Sun Java Enterprise System 2005Q1に対しては、アイデンティティ統合管理用の「Sun Java System Identity Manager」および「Sun Java System Directory Server Enterprise Edition」や、Javaアプリケーション統合開発環境用の「Sun Java Studio Enterprise」など、新たに7つのコンポーネントを追加した。対応OSは、SolarisとLinux。今後、Windows、HP-UXにも対応する予定。2005年中に出荷を開始する。

 従業員1人当たりの年間ライセンス価格は、Sun Java System Suitesの各スイートが5600円から、Sun Java Enterprise System 2005Q1が1万9000円から。

サン・マイクロシステムズ

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