IBMは米国時間12日、データセンター向けの小型冷却機器を発表した。これは、設置スペースとコストを削減しつつ、既存の空調システムの性能を向上させる設計になっている。
「Cool Blue」というこの製品 (正式名称は「IBM eServer Rear Door Heat eXchanger」)は、標準的なデータセンターの冷却装置によって供給される冷水を利用し、サーバラックの厚さ10センチの背面パネルに毎分30〜38リットルの水を循環させ、熱を外に逃がす仕組みになっている。
IBMによると、この製品を利用すれば、新たにサーバを追加しても、設置面積を取り、費用もかかる空調システムを追加する必要がないという。
このHeat eXchangerは、満載状態のラックで発生する熱を最大55%除去することができ、さらにこの熱をデータセンターの外に逃がすことができるという。
Cool Blueは、IBM eServerクラスのエンタープライズラックに収まるように設計されているが、データセンターに設置されたほかのサーバの熱問題解消にも役立つと、同社では説明している。
米国市場での同製品の価格は、スタンドアローンの場合で4299ドルからとなっている。また、同社の「eServer Cluster 1350」の一部としても販売される。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ