日本ユニシスは7月22日、企業向けにフィッシング詐欺対策システム「PhishWall」の提供を始めた。今後2年間で20社に販売し、2億円の売上高を目指す。PhishWallは、セキュリティ対策システム構築を手がけるセキュアブレインが開発した。
PhishWallは、インターネット上でビジネス展開する企業の顧客をフィッシング詐欺から守る。同システムは、(1)PhishWallクライアント、(2)PhishWallサーバ、(3)PhishWall公開鍵サーバ--の3つから構成される。
(1)のPhishWallクライアントは、セキュアブレインから無償でユーザーに配布される。導入したユーザーは、アクセスしているウェブサイトがフィッシング詐欺によるものなのかどうかを判断する。もしPhishWallに対応した安全なウェブサイトであれば、そのサイトが安全であることをユーザーに教えてくれる。
(2)のPhishWallサーバは、PhishWallクライアントと相互に認証し、ユーザーに対して、自社のウェブサイトが正規のものであることを示す。セキュアブレインから提供する(3)PhishWall公開鍵サーバは、PhishWallクライアントを導入したユーザーに、PhishWallサーバを導入しているウェブサイトの情報を提供する。
PhishWallサーバのライセンス料金は、ユーザー数1万人までで1年間240万円となっている。当面のターゲットは金融機関とするが、通信販売会社にまで拡大する方針。PhishWallは、日本ユニシスグループの日本ユニシス情報システムが運営するプロバイダサービス「U-netSurf」に8月中にも導入される。