日本オラクルは9月12日、マルチコアCPU向けに設定した新たなCPUライセンス価格体系の運用を開始する。従来は1コアを1CPUとして計算してきたが、9月12日以降は1コアを0.75CPUとして計算する。小数点端数は切り上げ。
同社は、市場でのマルチコアCPUの需要の高まりに合わせて新ライセンスを適用する。ユーザーの需要である、ライセンスあたりの処理性能を高めるというソフトウェア面での効率と、マルチコアCPUを導入することによるハードウェア面でのメリットを両立するのが狙いだ。
マルチコアCPUは、単一のCPUパッケージ内に演算処理用のCPUコアを複数搭載するCPUである。コアを1個しか持たないCPUを使う場合と比べて、同じ性能を出す場合に必要となるCPU数が少なくて済む。これにより、消費電力を抑えられるといったメリットがある。
新ライセンスが適用外となる唯一の例は、エントリ版である「Oracle Standard Edition」と「Oracle Standard Edition One」を1CPU機上で動作させる場合である。この場合は、デュアルコアCPUを使って2コアで運用しても、本来の1.5CPUではなく1CPUとして計算する。
マルチコア用の新ライセンスは、アプリケーション・サーバ・ソフト「Oracle Application Server」や顧客データ統合ソフト「Customer Data Hubs」など、データベース管理システム以外の製品にも適用する。