NECは8月17日、米Oracleのデータベースをクラスタ構成で利用する仕組みであるRAC(Real Application Clusters)を、中小企業向けに導入しやすくしたパッケージ製品「らっくRACソリューション for Oracle Real Application Clusters 10g」を出荷した。価格は1020万円(税抜き)から。
らっくRACソリューションの構成は以下の通り。(1)データベース管理システム「Oracle Database 10g Standard Edition」。(2)データベース・サーバをクラスタ構成で利用して可用性と性能を高める「Oracle Real Application Clusters 10g」(RAC)。(3)NEC製のデータベース構築支援ソフト「らっくRACソリューションUtility」、(4)NEC製IAサーバ「Express5800」、(5)米EMCのストレージ「CLARiX」。
背景には、情報システムの可用性を高めたいが技術者不足に悩む中小企業の存在がある。こうした需要を狙った製品企画だ。パッケージを構成する個々の製品を組み合わせたシステムは、NECと日本オラクルが動作を検証済みであり、データ・バックアップなどの運用手順を記した運用マニュアルも付属する。
NECと日本オラクルは、らっくRACソリューションの販売促進活動を共同で展開する。NECによる販売目標は今後2年間で250システム。