現場SEが語るERP導入の課題、企業TOPの参画が短期開発には不可欠

日川佳三(編集部) 2005年08月25日 23時30分

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 CSKと日本アイ・ビー・エムの子会社でSIベンダーのCSIソリューションズは8月25日、SE(システム・エンジニア)の現場から見たERP(統合業務パッケージ)導入の課題を語った。4カ月の短期導入に成功した企業の例を挙げ、成功には企業TOPの参画と、プロジェクト管理能力の高いSIベンダー選びが不可欠だったと結論付けた。

 CSIソリューションズは、iSeries(AS/400)など米IBM製コンピュータと、スウェーデンのIntentia International ABが開発したERPソフト「MOVEX」を組み合わせたERP導入事例を多く抱えるSIベンダーである。MOVEXの導入事例は、MOVEXを扱い始めた1998年以降、現在までに25社の事例を持つ。

 短期開発の成功事例として同社が挙げた企業は、とある外資系アパレル企業である。ユーザー側のプロジェクト体制は、CFO(最高財務責任者)と経理担当者3人、CIO(最高情報責任者)と情報システム担当者1人、以上、企業TOP2人と現場担当者4人で構成する。CSIソリューションズ側は2人(3人の時もあった)。上記の構成で、会計システムを4カ月で導入した。

 CSIソリューションズのユーザー担当SEとしてERP導入を手がけたソリューション事業部東日本ソリューション部の納屋悟部長は、4カ月の短期導入を成功させた要因として、スケジュール設定の的確さなどSIベンダーのプロジェクト管理能力の高さのほかに、ユーザー側の要因として、企業TOPの参画が重要だった点を強調した。意思決定者であるCFOとCIOが会議に参加することで、会議の場で物事を決定できるのがその理由である。

 苦労点もあった。ユーザー側の経理担当者はERP導入プロジェクト専任ではなかったのだ。日常業務と並行してプロジェクトに参画していたため、残業と休日出勤を余儀なくされ、「体を壊した」(担当SEの納屋氏)。この一方で、ユーザー企業のオフィスで深夜に語り合うことも多く、こうした深夜の「ガス抜き」(納屋氏)によってプロジェクトが円滑に進んだという。

 外資系アパレル企業は、ERPの導入により、決算業務にかかる時間を従来の7日間から3日間へと短縮できた。

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