日本IBMは8月30日、電子メールによるコミュニケーションの状況を分析して組織体制を科学的に評価する技術「Collaborative Organization Analysis(COA)」を発表した。同技術を活用すると、評価結果を効率的な組織変革につなげられるという。
COAは、日本IBMの東京基礎研究所が開発した技術である。事業部間やグループ企業間など、組織間でやり取りされる電子メールの量や経路からコミュニケーションの構造を解析し、企業の意図通り組織が連携しているかどうかの診断に役立つ材料を提供する。具体的には、電子メールの受発信量や組織内の位置、経路を分析し、組織間の距離、影響度、親密度などの重み付けで評価を行う。
今後、アイ・ビー・エム ビジネスコンサルティング サービス(IBCS)と協業し、同技術ベースのコンサルティングサービスを「On Demand Innovation Services(ODIS)」の一環として提供していく。