アビームがシンガポールのコンサルティング会社を買収--東南アジア市場に進出

田中好伸(編集部)

2005-09-12 18:28

 アビームコンサルティングは9月12日、シンガポールのコンサルティング会社「エンタープライズ・ビジネス・ソリューション」(EBS)を買収したことを発表した。

 EBSの新社名は「アビームコンサルティング・シンガポール」。EBS買収によりアビームコンサルティングの海外拠点は7ヵ所、アジア地域では台北、上海、ソウルに続く4拠点目になる。

 EBSは2005年4月に現社長のスティーブ・アレン氏が設立した。アビーム買収後の社長は引き続きアレン氏が務める。EBSは現在15人のコンサルタントを抱えており、タイを中心にBusiness Process Re-engineering(BPR、情報システムを中心にした業務改革)、ERP(統合業務パッケージ)、CRM(顧客関係管理)などのプロジェクトを推進しており、2005年の売上高は3億円が見込まれている。

 現在多くの製造業が東南アジアに進出していることを受けて、アビームコンサルティングは東南アジア地域がコンサルティング市場としても期待できるとしている。同社は、東南アジアの中でもタイ、マレーシア、インドネシアを注力地域とし、それらの国へ進出する企業に対するコンサルティングサービスの拠点としてEBS買収を決定した。

 アビームコンサルティングは、アビームコンサルティング・シンガポールを東南アジアの中核拠点にして、ベトナムやフィリピンにも事業展開していく予定だ。事業内容も、情報システムの開発・導入、アウトソーシング(外部委託)受託にまで広げ、2010年までに100人まで増員することを目標にしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]