日本ヒューレット・パッカード(日本HP、小田晋吾社長)は、同社のノート PC製品付属のバッテリパックの一部で、稀に過熱・変形・発火などの現象が発 生することを確認したため、事故防止の観点から、該当するバッテリパックを 全品回収し、無償で交換すると発表した。問題のバッテリパックは、04年3月 −9月に製造されたもので、世界では約13万5000個、国内では約300個が該当。 これまで、全世界で過熱の問題が16件報告されているが、ユーザーが怪我をし たなどの事故は起こっていない。
今後、米Consumer Product Safety Commissionの協力のもと、全品回収、無 償で交換する計画で、専用のウェブサイト「HPモバイルバッテリパック自主回 収プログラム」とコールセンター(電話:0120-589-455)を設置し、ユーザー からの確認や問い合わせに対応する。
回収・交換の対象となる製品は、「HP Compaq Business Notebook nc6000/ nc8000/nx5000/nx9000/nx9005/nx9010/nx9100」「HP Compaq Mobile Wor kstation nw8000」「Compaq Evo Notebook N1010v」。該当バッテリパックは、 バッテリに貼られたバーコードラベルで確認できる。同社では、バッテリに貼 られたバーコード番号がGC/IA/L0/L1で始まる場合は、専用ウェブサイトで 自主回収に該当するかどうか確認してほしいとしている。