NECは10月21日、既存PBXと連携可能なIP電話サーバ「UNIVERGE iExpress5800/LiteII」の販売を開始した。11月1日に出荷を始める。
iExpress5800/LiteIIは、「アナログ7回線ゲートウエイパック」(43万7000円から)と「INS64回線ゲートウエイパック」(39万8000円から)の2モデルからなる。
この製品は、100人以下のSOHOや中小規模オフィス、企業の部門導入に適した小型IP電話サーバ。アナログ回線用ゲートウェイ装置との接続機能を備え、特定部門だけをIP電話化するといった用途に利用できる。
また、PBXの専用線インターフェースである「OD回線」用ゲートウェイ装置との接続も可能で、アプリケーション連携まで含む新しいオフィス環境の部分導入にも対応している。どちらの接続方式でも、既存PBXシステムを残したまま必要な部門だけIP化できるため、IP電話システムの初期導入コストを抑えられる。
さらに、IP電話と業務システムを結ぶミドルウェア「VCOLLABONET for SV7000」により、各種アプリケーションとの連携が可能となる。たとえば、PC上のグループウェアや名刺管理ソフトなどから電話をかけたり、外出先や会議室などからFOMA/無線LANデュアル端末でグループウェアや業務システムなどを操作したり、といった環境が実現する。
同ミドルウェアを利用すれば、電話システムに関する専門知識を持たないシステムインテグレータなどでも、IP電話機能を組み込んだ情報システムを開発できる。