マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン(マーキュリー、石井幹社長) は11月2日、アプリケーションの品質テストから導入・運用の最適化、リスク 管理までを行う同社のソフト製品群を統合したソリューション「Mercury BTO Enterprize」を発表した。
「マーキュリーにとって過去最大規模」となる統合ソリューションで、8つ のソフトとサービスで構成する。開発中アプリケーションの変更管理から性能 検証、実稼動時の性能監視までを一貫して提供し、「アプリケーションのライ フサイクル全体を包括的にカバーする」(河野真一・マーケティング部ディレ クター)。
10月7日に社長に就任したアドビ システムズ前社長の石井幹氏は、マーキュ リーの今後の事業戦略について、「テストツールなどアプリケーションの構築 分野では存在感があるが、マーキュリーの強みすべてが浸透しているとは思っ ていない。新ソリューションのように運用・保守にいたるまでライフサイクル 全体をカバーする当社の強みを浸透させていきたい」と意気込みを述べた。
そのうえで、具体的な注力ポイントとして「情報システム管理者などのIT部 門などではなく、CIOなど経営陣に対して直接アプローチする。エンドユーザー との接点を増やしていく」と、顧客のニーズを積極的に吸収していく意向を示 した。
また、自らの転身について「新しい分野に飛び込んだように思われるが、ア ドビでもエンタープライズ市場での拡販に力を注いできたし、私にとっては同 じチャレンジ」と、笑顔で説明した。