Computer Associates(CA)は来週、システム管理製品ラインの大型アップグレードを発表するとともに、大金を投じたブランド認知キャンペーンを開始する計画だ。
同社は米国時間13日より、ネバダ州ラスベガスでCA World 2005カンファレンスを開催する。1年前に同社に加わった最高経営責任者(CEO)のJohn Swainsonが基調講演を行い、カンファレンスの幕を切る予定だ。
同カンファレンスでは、CAの幹部らが「Unicenter 11」の発売を発表するものとみられている。Unicenterは、ストレージやサーバなど、ネットワークに接続されたコンピュータ機器のパフォーマンスを監視する、同社のフラグシップ製品ファミリだ。
既報の通り、Unicenter 11は、顧客やサードパーティのソフトウェアプロバイダがカスタマイズを行ったり、アドオンを追加したりできるように設計されている。
技術戦略やアーキテクチャを担当する同社幹部のMark Barrenecheaによると、同アップグレードには、CAのManagement Database(MDB)が含まれるという。
MDBは、コンピュータ機器の設定情報を一元管理できるようにするためのソリューションだ。MDBにはネットワークIDやアクセス権限などのセキュリティ情報も格納される。
同社によると、MDBは、システム運用者の負担を軽減するとともに、ネットワークに接続されているPCやサーバの台数、あるいは最新のパッチが適用されているサーバなどをIT部門が把握できるようにすることを目指して開発されたものだという。
CAではUnicenterファミリの製品数を約25種類から5種類に削減する予定だと、Barrenecheaは語っている。
「個々の製品を通してさまざまな機能を提供してきたが、これらを集約し、統合ソリューションとして販売する予定だ」(Barrenechea)
同氏の説明によると、顧客は資産管理やジョブ管理などの5つの製品分野から、自社の目的に適したモジュールを選ぶことができるという。
また、CEOのSwainsonは、機器の状態を監視するにあたっては、一元管理されたレポジトリの重要性がますます高まっていると、述べている。
法人顧客は、サーバやルータなどの個々のコンポーネントからパフォーマンスデータを集めるのではなく、ビジネスアプリケーションのパフォーマンスを監視および管理しようとしている。
Swainsonによると、顧客からは「システムの全体像を見たい。個々の機器の状態に関心をもっているわけではないので、個々のレベルを管理するだけでは不十分だ。気にしているのは、自分たちが入力したオーダーがきちんと流れているかだ」という声が寄せられているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ