Microsoftは、業務管理アプリケーションの新バージョンを12月にリリースする。このアプリケーションには、顧客のエクストラネットやパーソナライズが可能な業務報告などの新機能が含まれる。
Microsoftは米国時間15日、「Microsoft Dynamics GP 9.0」を12月19日から提供することを明らかにした。また来年はじめには、3万8000人の既存顧客向けに、移行ツールを同梱したバージョンも提供される。
製品名称のGPは「Great Plains」の略だが、これは9月に実施された名称変更前の製品名で、またMicrosoftが2001年に買収した企業の名前でもある。同社は、会計/配送/生産/サービス/人員に関連した作業を処理する企業向けに、業務支援用のアプリケーションを販売していた。
Microsoftによると、Dynamics GP 9.0には170以上の新機能が含まれているという。それらのなかには、特定のユーザーや、「Microsoft Outlook」の電子メールやカレンダー情報に関連付けられた仕事に基づいてカスタマイズされた、デスクトップや業務報告機能が含まれている。同製品には、顧客サービス担当者、給料支払い責任者、そして購買部長などの役職に特化した21種類のデスクトップも含まれている。これには、Dynamics GPを「できる限り非汎用」のプログラムにしようという狙いがあると、Microsoft Dynamics GP担当ゼネラルマネージャLynne Stockstadは説明している。
新しいエクストラネット機能は、顧客/パートナー/従業員がウェブブラウザから主要な情報にアクセスしたり、発注が行えるようにすることで、書類作成や作業の重複を減らせるように設計されている。また、新たに提供される「Business Portal Executive Center」は、詳細な業務報告や業績測定基準を管理者に提供すると、Microsoftでは述べている。
Microsoftによると、Dynamics GPバージョン9.0を次版の顧客情報システム「Microsoft Dynamics CRM」と併用することで、価格、発注状況、顧客与信などの情報を簡単に交換できるようになるという。さらに、160の新しいアプリケーションプログラミングインターフェースにより、顧客やパートナーでのアドオンプログラムの構築が容易になると同社では述べている。
Microsoftでは、これまでのリリースと同様に、2種類のDynamics GP 9.0を提供していく。Standard Editionの価格は、4ユーザーまでで3500ドルから、またProfessional Editionの価格は、4ユーザーまでで7500ドルからとなる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ