仏ILOGは11月16日、ビジネスルール管理システム(BRMS)の新製品「ILOG Rule Scenario Manager 1.0」を発表した。同製品は、ILOG製品群にテスト機能とシミュレーション機能を追加するためのコンポーネント。ILOG Rule Scenario ManagerをJava対応BRMS製品「ILOG JRules」と組み合わせて活用することで、ビジネスポリシーの精度を検証することが可能になる。
ILOG RuleScenario Managerを利用することで、新たに作成したビジネスポリシーを実際に展開した場合の変更結果を、実装前に予測することが可能。たとえば、企業が決裁権を付与する範囲を広げたり、金融機関が金利の変動に合わせ住宅ローンの価格構成を変更したりする場合に、ビジネスポリシーの変更が業績にどのように影響するかを事前に判断することができる。
ビジネスポリシー管理者は、ILOG Rule Scenario Managerを使用して、再利用可能なビジネスシナリオを作成/保存し、「what-if分析」を実施した後にビジネスシナリオをビジネスルールに展開する。これにより、展開したルールが期待どおりに機能するかどうかを事前に確認でき、既存のビジネスルールなどと比較検討できる。
一方、導入企業のシステム開発者は、ILOG Rule Scenario Managerをカスタマイズし、ビジネスポリシー管理者に業務データを公開したり、カスタマイズしたレポートや検証用のスクリプトを作成したりすることが可能だ。