ウイングアーク テクノロジーズは12月5日、多次元高速集計検索エンジンの最新版「Dr.Sum EA 2.3」を出荷開始した。最新版では、64ビット版Windows Serverに対応したほか、オープンソースとの連携、運用およびセキュリティの機能強化、インターフェースの刷新などをした。
Dr.Sum EAは、企業のデータベースに蓄積されたデータを集計/加工し、「誰もが自在にデータ活用できる環境を提供する」(同社)ソフト。サーバソフトと無償のクライアントPC用Excelインターフェースで構成されており、「使い慣れたExcelを操作する延長線上で、ドリルダウンやドリルスルーなどの機能を使って集計データをExcelシートに表示し、集計や分析を実施できる」(同社)。
従来のODBCに加えてJDBCによるデータベース接続が可能となり、PostgreSQLを含めオープンソース対応が広がった。APIをPure Java化したことで、非Windowsプラットフォームからも接続できる。セキュリティ面では、これまで通信データの暗号化に独自方式を採用していたが、新たにSSL(40ビット、128ビット)も導入した。
対応OSは、サーバ環境がMicrosoft Windows 2000 Server/Advanced Server/Server 2003、クライアント環境がMicrosoft Windows XP Professional/2000 Professionalとなっている。クライアント用のExcelアドインモジュールは、Microsoft Excel 2000/2002/2003のいずれかで使用できる。
1サーバ当たりの税別価格は、「Dr.Sum EA Advanced」が200万円から、「Dr.Sum EA Enterprise」が800万円から。同社では、初年度150サーバの販売を見込んでいる。