Cisco Systemsは米国時間2月13日、セキュリティ製品ラインに対して施された複数の機能強化を発表する。機能強化が行われた目的は、システム管理製品を拡充し、ネットワーク越しに提供されるアプリケーションのセキュリティを高めることだ。
Ciscoは、「Adaptive Security」の取り組みの一環として、「Content Security」および「Control Security Services Module」を発表する。Adaptive Securityは、ネットワーク越しに提供されるアプリケーションを監視し、ユーザーがこれに安全にアクセスできるようにするための同社の取り組みである。Control Security Services Moduleは、「Cisco Adaptive Security Appliance(適応型セキュリティ アプライアンス:ASA)5500」シリーズに、ウイルス対策およびスパイウェア対策、ファイルブロッキング、スパム対策、URLブロッキング、コンテンツフィルタリングなどの機能を備えた「Anti-X」防御サービスを追加するためのものだ。
同社はまたASA 5500シリーズのソフトウェアアップグレードも発表する予定だ。「Cisco ASA 5500 Series Software Version 7.1」では、SSL-VPNの同時セッションを最大デバイス1台当たり5000件までサポートすることで、リモートワーカーやモバイルワーカーに、アプリケーションやネットワークへの安全なアクセス環境を提供する。
Ciscoのデータセンター/スイッチング/セキュリティ技術グループ担当バイスプレジデントJayshree Ullalは「アダプティブセキュリティは、われわれが野心的に取組んできたタスクの1つだ」と述べる。
ネットワーク管理の分野では、同社は「Cisco Security Manager」や「Cisco Security Monitoring, Analysis and Response System(CS-MARS)」の新版を発表する予定だ。これらの新版は、「Cisco Management Security Suite」と連携させることができる。
Cisco Security Manager 3.0を利用すると、IT管理者は、デバイスごとに異なるポリシーを適用できる。例えば、特定の従業員にのみ重要なデータへのアクセスを許可するなどのポリシーを、特定のデバイスからは除外し、ネットワーク上の他のデバイス間では共有および適用することが可能だ。
CS-MARSのバージョン4.2は、Cisco製デバイスや他社製デバイス間で、セキュリティインシデントの収集や関連付け、レポーティングをするためにデザインされている。同バージョンは第2四半期から出荷される予定で、スタート価格は1万5000ドル。スイート製品の一部としても、スタンドアロン製品としても利用できる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ