シスコシステムズ、セキュリティ製品ラインの機能強化を発表へ

文:Dawn Kawamoto(CNET News.com)
翻訳校正:尾本香里、河部恭紀(編集部)

2006-02-13 20:47

 Cisco Systemsは米国時間2月13日、セキュリティ製品ラインに対して施された複数の機能強化を発表する。機能強化が行われた目的は、システム管理製品を拡充し、ネットワーク越しに提供されるアプリケーションのセキュリティを高めることだ。

 Ciscoは、「Adaptive Security」の取り組みの一環として、「Content Security」および「Control Security Services Module」を発表する。Adaptive Securityは、ネットワーク越しに提供されるアプリケーションを監視し、ユーザーがこれに安全にアクセスできるようにするための同社の取り組みである。Control Security Services Moduleは、「Cisco Adaptive Security Appliance(適応型セキュリティ アプライアンス:ASA)5500」シリーズに、ウイルス対策およびスパイウェア対策、ファイルブロッキング、スパム対策、URLブロッキング、コンテンツフィルタリングなどの機能を備えた「Anti-X」防御サービスを追加するためのものだ。

 同社はまたASA 5500シリーズのソフトウェアアップグレードも発表する予定だ。「Cisco ASA 5500 Series Software Version 7.1」では、SSL-VPNの同時セッションを最大デバイス1台当たり5000件までサポートすることで、リモートワーカーやモバイルワーカーに、アプリケーションやネットワークへの安全なアクセス環境を提供する。

 Ciscoのデータセンター/スイッチング/セキュリティ技術グループ担当バイスプレジデントJayshree Ullalは「アダプティブセキュリティは、われわれが野心的に取組んできたタスクの1つだ」と述べる。

 ネットワーク管理の分野では、同社は「Cisco Security Manager」や「Cisco Security Monitoring, Analysis and Response System(CS-MARS)」の新版を発表する予定だ。これらの新版は、「Cisco Management Security Suite」と連携させることができる。

 Cisco Security Manager 3.0を利用すると、IT管理者は、デバイスごとに異なるポリシーを適用できる。例えば、特定の従業員にのみ重要なデータへのアクセスを許可するなどのポリシーを、特定のデバイスからは除外し、ネットワーク上の他のデバイス間では共有および適用することが可能だ。

 CS-MARSのバージョン4.2は、Cisco製デバイスや他社製デバイス間で、セキュリティインシデントの収集や関連付け、レポーティングをするためにデザインされている。同バージョンは第2四半期から出荷される予定で、スタート価格は1万5000ドル。スイート製品の一部としても、スタンドアロン製品としても利用できる。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    改めて知っておきたい、生成AI活用が期待される業務と3つのリスク

  2. ビジネスアプリケーション

    ITR調査結果から導くDX浸透・定着化-“9割の国内企業がDX推進中も成果が出ているのはごく一部”

  3. クラウドコンピューティング

    生成 AI リスクにも対応、調査から考察する Web ブラウザを主体としたゼロトラストセキュリティ

  4. ビジネスアプリケーション

    Google が推奨する生成 AI のスタートアップガイド、 AI を活用して市場投入への時間を短縮

  5. セキュリティ

    初心者にも優しく解説!ゼロトラストネットワークアクセスのメリットと効果的な導入法

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]