日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2月23日、AMD Geode NX 1500プロセッサを搭載するシンクライアント「HP Compaq t5720 Thin Client」の販売を開始した。税込み価格は8万5050円となる。
t5720は、クライアント統合ソリューション「HP Consolidated Client Infrastructure(CCI)」用のクライアント端末。Citrix Presentation ServerやWindows Serverのターミナルサービスのほか、ブレードPCと組み合わせて運用する。日本HPでは「データを端末に保持しないシンクライアントであるため、ウイルス対策や情報漏えい防止など、企業の情報セキュリティ対策において有効な手段となる」としている。
平均消費電力6WのGeode NX 1500を採用した結果、従来のシンクライアントよりも高い処理性能をより低い消費電力で実現できたという。ハードディスクや冷却ファンなどの駆動部品は搭載していない。VESA準拠のアタッチメント「HPクイック・リリース」との組み合わせで、液晶モニタとの一体化や壁掛けなど、設置環境に配慮したレイアウトに対応する。OSはMicrosoft Windows XP Embeddedを搭載する。