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「レガシー改革を進めよ」--EDSジャパンのトランスフォーメーション計画

藤本京子(編集部)

2006-03-14 20:43

 2002年度を底にして、順調な業績回復を遂げているEDSジャパン。2005年度の業績は、目標値を大幅に上回る前年比30%増となった。その成長要因として同社では、「ターゲットする金融、自動車、消費財・小売業界において新規顧客を獲得できたことと、既存顧客との間で長期契約を更新できたこと、また、EDSジャパンの企業体質と成長戦略を再構築するトランスフォーメーション計画が軌道に乗り出したことだ」としている。

 EDSのトランスフォーメーション計画とは一体何なのか。また、同社の強みはどこにあるのか。EDSジャパンの代表取締役社長、Kerry Purcell氏に聞いた。

--EDSジャパンの業績に貢献したトランスフォーメーション計画とは、具体的にどのようなものなのでしょうか。

 この計画には2つの意味があります。それは、顧客のトランスフォーメーションと、EDSとしてのトランスフォーメーションです。

「Legacy Modernization」というキーワードで事業を推進する、EDSジャパン社長のKerry Purcell氏

 まず顧客側のトランスフォーメーションですが、顧客の抱える課題を改革・改善するサポートをEDSで提供しようという考えです。現在顧客の抱えている大きな課題のひとつに、レガシーなシステムやネットワーク、さらにはレガシーな人を抱えていることがあります。EDSでは、「Legacy Modernization」(レガシーの現代化)という戦略の下、レガシーの改革計画を推進しています。

 レガシーシステムの知識を持つ人が定年時期を迎える2007年問題に対し、不安を抱く企業は多いのですが、準備不足の企業が多いことも事実です。この問題に対する意識を高め、2006年度中には準備を進めなくてはなりません。そのためのサポートとして、まずはEDSのコンサルティングサービスでシステムの健康診断を実施し、課題を整理するサービスを提供したいと考えています。

 一方、EDSとしてのトランスフォーメーションは、これまでの守りの姿勢から攻めの姿勢に移行するという計画の下、2005年1月より始動しています。EDSには、SI事業を営むジャパンシステムという子会社がありますが、これまで単に子会社というだけで、うまくシナジー効果を出せませんでした。今後は、ジャパンシステムと営業、技術・サービス、管理部門に至るまで、会社全体としての協業体制を強化し、長期契約に結びつく大型案件を中心としたビジネスの拡大と業務の効率化を図ります。

--アウトソーシング市場に新規参入する企業も多いとされていますが、競争が激化する中、顧客を勝ち取るためのEDSの強みはどこにありますか。

 EDSでは、グローバルな組織力を活用しています。トレーニングもグローバル環境で実施しており、EDSジャパンの人員も海外トレーニングに出かけます。また、日本人のきめ細やかなサポートを必要とする海外の日系企業に対し、EDSジャパンの日本人を送り込むケースもあります。

 さらには、レガシーマイグレーションを実施するにあたって、世界中で同時に新システムを導入したいという場合があり、そうした企業をサポートしています。上流コンサルティングからアプリケーション、インフラ、ネットワークなど、すべてのレイヤにおいてグローバルなサポートができるのは、EDSともう1社(IBM)だけでしょう。

--大規模案件で強みが発揮できることは理解できますが、小型の案件が増加傾向にあると言われています。そうなると、例えばインドなどのアウトソーシング企業で低価格なサービスを提供するところもありますが、そうした企業に対して何か対策はありますか。

 EDSでは、価格競争をするつもりはありません。そのためにも、強みと弱みをはっきりさせるべきだと思います。われわれは、独立系のベンダーとしてレガシーマイグレーションの実績があることや、インフラからコンサルティングまですべてのレベルにおいて顧客の需要に応えられることが強みです。

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