住友電工情報システムは3月29日、Java開発フレームワークの最新版「楽々FrameworkIIバージョン3.1.1」を販売開始した。新たに、オープンソースのソフト開発プラットフォームEclipseとの連携を可能としたほか、携帯電話用ウェブサイト向けのシステム構築機能を追加した。
楽々FrameworkIIは、複雑な処理を実現できる業務コンポーネントを備え、業務処理の大部分をプログラミングすることなく稼働できる。住友電工情報では「プログラム設計工数を、従来の3分の1まで圧縮する」としている。
最新版は、Eclipse用プラグインの形態で連携機能「RakConnect for Eclipse」を提供する。Eclipseと連携して、Eclipseのテキスト編集機能を使った作業や、CVSによるバージョン管理が行える。また、楽々FrameworkIIのさまざまなJava部品をEclipseから利用することも可能だ。
さらに、楽々FrameworkII 3.1.1は、携帯電話用ウェブサイトを構築するための機能「RakConnect for KEITAI」を搭載した。同機能を利用すると、PC画面向けのプログラムを作っておくだけで、楽々FrameworkIIが端末の種類を判定し、携帯電話である場合は表示を自動調整する。プログラム開発時に、携帯電話専用の機能を追加作成する必要はない。
価格は、開発サーバライセンスがLinuxとWindowsで300万円、UNIXで500万円。実行サーバライセンスがLinuxとWindowsでは100万円、UNIXで200万円からで、詳細はウェブサイトに掲載している。