日本オラクルとデルは4月20日、企業内に散在するファイルサーバを統合するための中小企業向けパッケージ製品「ファイルサーバー統合ソリューション・パッケージ」の販売を開始した。日本オラクルでは、「企業内のセキュリティや内部統制の強化と、システム運用、管理の効率化によるTCO削減を支援する」としている。
同製品は、中小企業向けの設定をあらかじめ施したデルのIAサーバ「PowerEdge」やDell|EMCストレージなどのハード製品をベースに、コラボレーティブアプリケーション「Oracle Collaboration Suite 10g」のデータ共有コンポーネント「Oracle Content Services」などで構成する。サーバとストレージに加え、ソフトライセンス、システムの導入から保守までのすべてをパッケージ化して、短時間、容易かつ安価なシステム導入と稼働が可能だ。
Oracle Content Servicesは、共有するコンテンツをデータベースに格納する点が特徴。ファイルシステム上にコンテンツを保持するファイルサーバと異なり、コンテンツのセキュリティをOSから切り離せる。コンテンツの一元管理やアクセス権管理も容易に行える。「散在しているファイルサーバのどこにコンテンツを置いたか分からない、ということがなくなり、管理者や責任者は、監査時に提示すべきドキュメントなども即座に提示できる」(日本オラクル)
100ユーザー環境向けの推奨構成は以下のとおり。この構成時の税込み価格は257万2000円とする。
- サーバ:PowerEdge 2800
- メモリ:6Gバイト
- ハードディスク:73Gバイト×2台
- RAID:オンボード
- ネットワーク:オンボードインテルデュアルポートGigabitネットワークコントローラ
- OS:Red Hat Enterprise Linux ES v.4
- サポート:当日4時間、3年間の24時間365日オンサイト、TAM、ゴールド電話サポート
- ソフト:Oracle Collaboration Suite 10.1.2
- その他:基本導入サービス