日本オラクルと日本ネットワーク・アプライアンス(ネットアップ)は1月19日、ドキュメントライフサイクル管理分野で協業することを発表した。この発表により両社は、具体的には、日本オラクルのコラボレーティブアプリケーション「Oracle Collaboration Suite 10g」とネットアップのストレージソリューション「NetApp SnapLock」の連携することで厳格なドキュメント管理の実現。企業の内部統制強化を支援する。
現在、通称「日本版SOX法」の施行に向けて、企業の内部統制強化が重要な課題となっている。内部統制を強化するには、社内文書管理のためのIT基盤の整備が必須であり、今回の協業はこのような取り組みを支援するものとなる。
Oracle Collaboration Suite 10gは、企業内のファイルサーバやPC上に散在するデータをセキュアに一元管理し、ユーザーが簡単にデータの管理を行ったりユーザー間でデータの共有や活用を行う機能を提供する「Oracle Content Services」を搭載。新バージョンでは、レコード管理機能「Oracle Records Management」をオプションで提供することで、文書を読み取り専用ドキュメントとして管理することもできる。
一方、NetApp SnapLockは、データ保管機能(WORM:Write Once / Read Many)を実装することで、ハードディスク上のドキュメントの消去や上書きを一切不可能にすることが可能。両製品を連携することで、ドキュメントの作成から破棄までのドキュメントライフサイクルを厳格に管理することを可能にする。
日本オラクルではまた、2006年1月11日より出荷を開始したシステム統合管理ツールの最新バージョン「Oracle Enterprise Manager 10g Release2 Grid Control」がサポートする製品対象にネットアップのストレージ製品を追加。これによりOracle Collaboration Suite 10gからネットアップのストレージまでを、Oracle Enterprise Managerで一元的に管理することができる。
なお、日本オラクルとネットアップは、2006年1月24日〜25日に開催される「コンプライアンス& ITフォーラム」において両者の連携ソリューションを紹介する予定。