RSA Securityは認証ソフトウェアメーカーのPassMark Securityを総額4470万ドルの現金および株式交換で買収した。
RSA Securityが米国時間4月23日に発表したところによると、今回の買収により金融機関向けサービス分野におけるRSAの存在を強化し、そして同社が先に買収したCyotaと併せて同サービス事業の構築を目指している。PassMark(本社:カリフォルニア州メンロパーク)はインターネットを介して取引を実行する際の2要素認証技術を提供している。
「さまざまな規模の金融機関が、強力な認証に関する規制組織のガイダンスに競って対応している。今回の買収でわれわれの販売ネットワークは拡大し、コンシューマー認証の分野では高い専門的技術が加わった」とRSAの最高経営責任者(CEO)Art Coviello氏が声明文の中で述べた。
PassMarkの技術は、ウェブサイトを訪問する人物のパスワードと使用されているデバイスのタイプに基づいてその人物の身元を保証する。さらに同技術はビジュアルイメージを用いてウェブサイトが本物であることをユーザーが確認するためにも使用される。PassMarkは、ユーザーの身元を確認するためにID検証用の要素として音声を使用し、有線または無線の電話を介した音声ベースの生体認証システムも提供している。
今回のPassMarkの買収は、12月のCyotaの買収と併せてRSAの金融機関向けサービスの拡張を狙ったものだ。Cyotaは特にフィッシング対策技術を提供しており、金融機関向けのサービスに重点を置いている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ