インターネットイニシアティブ(IIJ)は5月9日、新たなインターネットVPNサービス「IIJマネージドVPN PRO」の提供を2006年6月に開始すると発表した。30拠点以上の多拠点展開をしている顧客が対象。
これまで、IIJはインターネットVPNサービスとして「IIJ VPNスタンダードサービス」と「IIJ SMFサービス」を提供してきた。新サービスのIIJマネージドVPN PROは、既存サービスの特徴を融合しVPNに特化させたものという。
自社開発のルータSEILを軸に、顧客の要求に応じてCiscoやNetScreenなどの各種VPN機器を組み合わせ、IIJのバックボーン上に顧客専用のVPN網を構築する。企業ネットワークで必要とされる機能と構成をマネージドサービスとしてパッケージ化しているため、ネットワーク構成を決めるだけでVPNが利用可能となる。冗長構成やメッシュ構成のVPNも、標準メニューとして用意する。
「IIJ回線マネージメントサービス」を併用すると、IIJがVPN機器とアクセス回線などの手配から設計、構築、運用までを一括提供する。SEILを利用する場合は、拠点側機器の自動設定と一括集中管理が可能。さらに、IPsec暗号化に加え、IIJのネットワーク管理システム「SEIL Management Framework(SMF)」による高いセキュリティレベルを実現する。
IIJでは、同サービスで初年度8000ポートの受注を目指す。