SAPジャパンは6月9日、業務パフォーマンスを調査し、業務改善などを提案する無償サービス「SAPベンチマーキング・プログラム」を提供開始すると発表した。
同サービスは、顧客企業とSAP製品の導入を検討している企業に提供する。当初、人事、会計、財務、調達という業務分野の業務パフォーマンスを計測し、業界内外の優れた企業と比べる。分析結果は、個別レポートとしてまとめ、改革すべき領域を明確化したうえで、対象企業に適したシステムや業務手法の導入を体系的に提案する。対象業務分野は、今後拡大する予定。SAPジャパンでは、「ITプロジェクトの前後を含め継続的に当プログラムを活用することにより、自社プロジェクトの効果測定も可能」としている。
SAPベンチマーキング・プログラムは、米国で2004年から実施しており、これまで約400社の利用実績がある。国内では、2006年3月に試験運用を開始し、約30社が参加した。SAPジャパンでは、2006年中に60社から100社へのレポート提供を目指す。