ブラザー工業は6月21日、ICタグラベル作成機を小型化したオンデマンドICタグラベルプリンタを開発し、大日本印刷と共同でICタグラベルシステムの開発を進めていることを発表した。
今回発表されたICタグラベルプリンタは、Network & Imaging Devices(NID)分野を担当するNID開発部のプロジェクトとして、アウトプット技術、ネットワーク、ストレージ技術をベースに開発を進めたもので、それを同社のラベリングシステムの技術と組み合わせて実現したものだ。
ブラザー工業は、2006年からの3カ年戦略「CS B2008」において、NID分野に投資し、この分野での新事業育成と事業基盤の構築を目指している。
一方のDNPは、2000年にオリジナルのICタグ販売を開始し、EPC Globalの前身であるAuto-ID Centerに参画した。現在も、ICタグ関連のアプリケーションやシステムを開発・販売している。
両社はICタグ市場の裾野拡大を目指し、お互いの強みを生かす形でICタグラベルシステムの開発を行うことを決めた。今後、特定用途に合わせたソフトウェア開発を進めることで、事業化を目指す。