NECシステムテクノロジーは6月28日、周波数やプロトコルが異なるRFIDタグを1台で包括的に処理できるRFIDリーダライタと、それらを統合的に管理するサーバソフトウェアから構成されるRFID管理システム「FlexReaderWriter」を開発したことを発表した。
FlexReaderWriterでは、RFIDリーダライタ機器内部のタグごとに異なる方式の部分をハードウェアから分離し、ソフトウェア化することで、ソフトウェア部分のみを置換させる仕組みを採用。周波数やプロトコルの異なるさまざまなRFIDタグに対応できるリーダライタを開発した。
各種のRFIDタグに対応するソフトウェアが保管されているサーバから、リーダライタの要求仕様に応じて必要なソフトウェアをダウンロードすることで、リーダライタの仕様を設定できる。また、サーバからLANを介して複数のリーダライタを集中管理できるため、新たな対応タグの追加や変更などへの対応が可能になる。
同社では、FlexReaderWriterのサーバソフトウェア、RFIDリーダライタ(クライアント)のソフトウェア無線処理層の仕様(FPGAのプログラムコード)、ソフトウェア層のソフトウェア群をそれぞれライセンス販売する。これらのソフトウェア群は、ソフトウェア無線処理層を搭載したFPGA(Field Programmable Gate Array)を含むハードウェアや信号処理プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)に移植可能という。