NECとNECエンジニアリングは3月14日、赤外線を利用して、屋内にあるノートパソコンや携帯情報端末(PDA)などモバイル端末の位置を特定、管理するシステム「SmartLocator」を発売した。同日より出荷を開始する。価格はハードウェアとソフトウェアあわせて600万円から。
赤外線を利用するSmartLocatorは無線アクセスポイントを位置特定に利用する従来のシステムと比べ、電波の干渉や反射などの影響を受けにくく、無線LANと組み合わせて高精度に位置特定が可能になるという。
専用の赤外線発信機を天井に設置し、スポットライトのように半径0.7〜2.5mの信号発信エリアを作る。受信機を付けたモバイル端末がその下に来ると、位置情報を示すID信号を認識。無線LAN経由で管理サーバに通知する。
オフィス内で特定の社員のいる場所を把握したり、店舗や展示場で顧客の現在位置にあわせた情報を配信する、といった用途を見込む。またRFIDなどと組み合わせることで、工場や倉庫の向上の入出荷/在庫管理ができるという。NECとNECエンジニアリングでは、すでに宮城県仙台市の食品物流会社に、低温倉庫内の生鮮食品などの入出荷管理システムとして同製品を導入した。