北海道文化放送は7月12日、社員とスタッフ約300人が情報を効率的に伝達・共有・蓄積できる、新しいイントラネット「DAXFND(Data Exchange&Front-end Integration)」を導入したことを発表した。同日より本格稼動している。
これまで北海道文化放送では、回線運用情報、放送運行情報、視聴率情報など、放送にかかわる情報の伝達・共有・蓄積のためのシステム、交通費の申請といった事務的な業務を行うシステム、さらに視聴者からの応募などをウェブ経由で自動的に収集し、暗号化して保存するシステムなどを、それぞれ別のシステムとして構築してきた。その結果、複数の社内情報システムが並存し、社員が必要な情報を容易に入手できないという課題が顕在化していたという。
この課題を解決するために導入したのが、新たなイントラネットである「DAXFND」だ。トップページにおいて、社内にあるすべてのアプリケーションをメニュー化することにより、社員は簡単に必要なサイトへアクセスでき、より迅速に求めている情報へたどり着くことができるよう配慮した。
また、IBMのシステム管理ソフトウェア「Tivoli Directory Server」のディレクトリ管理機能により、個人情報を含む情報の管理が、容易かつ堅牢になった。放送業務の性質上、365日24時間の稼働が求められるが、「Workplace Collaboration Services」のプロビジョニング機能や「Tivoli Storage Manager」のバックアップ機能により、メンテナンスがほぼ不要になったという。
このイントラネットは、兼松エレクトロニクスが、ブルーリーフおよび日本IBMの協力で構築している。構築にかかった費用は約4000万円という。