住商情報システムなど3社は7月20日、企業のストレージやサーバ環境向けに、信頼性を高めた災害対策バックアップ・システムを提供開始すると発表した。住商情報システムと、ネットワーク機器メーカーのマクデータ・ジャパン、アラクサラネットワークスの3社が共同開発した。
住商情報システムでは、マクデータのストレージチャネルエクステンダ「UltraNet Storage Director eXtended (USD-X)」と「UltraNet Edge3000(Edge3000)」に、アラクサラのギガビットマルチレイヤイーサネットスイッチ「AX3630S」シリーズを組み合わせて提供する。
メインフレームからオープン系サーバまで幅広い環境に対応し、ナローバンド回線でも高品質のバックアップと迅速なデータ復旧が可能という。
マクデータの提供する2製品は、IP、ATM、SONET、SDHの各種プロトコルによる通信が可能。遠隔地にあるSAN同士の接続などに向ける。オープン系向けのFCプロトコルに加え、USD-XはFICON、ESCON、Bus&Tag、Edge3000はFICONなどのメインフレーム向けプロトコルに対応する。
アラクサラのAX3630Sは、画像や音声、データ統合ネットワークなどに対応するイーサネットルータ。マクデータでは、USD-X、Edge3000との相互接続検証を通じ、キャリアルーター並みの信頼性、動作安定性を確認したとしている。
3社では、同システムの販売を通じ、今後3年間で60億円を売上げる予定。