日本IBMとゼンド・ジャパンは8月17日、業務サーバ「IBM System i5」用OSである「i5/OS」上で稼働するPHP製品群「Zend Products for i5/OS」(日本語版)を発表した。同製品群のうち、PHP言語環境「Zend Core for i5/OS」と統合開発環境「Zend Studio for i5/OS」は、8月末日に提供を開始する。
PHPは、オープンソースのウェブアプリケーション向けスクリプト言語。ゼンドは、これまでUNIX/Linux、Windows向けの各種PHP関連製品を提供しており、今回新たにi5/OSに対応した。
両社によると、「従来、System iを使用しているユーザーが企業のウェブフォーラム、Wikiやブログなどのウェブアプリケーションを構築するためには、数カ月の工数が必要」だったという。これに対し、Zend Products for i5/OSを導入すると、公開済みPHPコンポーネントがSystem i上で利用可能となるため、「ウェブアプリケーションを約1カ月以下の短期間で導入できる」(両社)。さらに、PHPコンポーネントを利用せず独自開発する場合に比べ、約5割の開発コスト削減が可能となる。
Zend Products for i5/OSは、2006年8月末より提供するZend Core for i5/OS(税込み価格は18万4000円)およびZend Studio for i5/OS(同7万4000円)に加え、PHPコード向け暗号化/中間コード化ツール「Zend Guard for i5/OS」(提供開始予定は2006年12月)とPHPサーバ管理基盤「Zend Platform for i5/OS」(同2006年10月)の4製品で構成する。
ゼンドでは、技術情報やソフトアップデートをインターネット経由で提供するサービス「Zend Network」についても、国内提供を予定している。