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「ユーザー企業に複雑さを感じさせないERPを目指す」--インフォアCTO

田中好伸(編集部)

2006-08-29 10:00

 ERPパッケージ(統合業務パッケージ)といえば、日本と米国両方で大企業への導入が一巡したために、ベンダーは中堅・中小企業への導入を働きかけたいと言われるようになっている。企業への導入が進む一方で、ERPベンダーはこの数年、M&Aを進めてきていることはよく知られていることだ。

 2006年5月にERPベンダー大手の米Infor Global Solutions(Infor)は、同じくERPベンダーのSSA Globalを買収。これにより、Inforは独SAP、米Oracleに次ぐ業界3位のベンダーの地位を築くことに成功している。先ごろ来日したInforの最高技術技術責任者(CTO)のBruce Gordon氏に話を聞いた。

――Inforが他社に比べて強みを発揮するのは、どういった点にあるのでしょうか。

 われわれの優位性は、製造業と流通業において発揮されると思います。というのは、この分野において、われわれの技術者はソフト開発という点で10年以上の豊かな経験を持っているために、高い技術力があるからです。

 われわれの技術者は、ソフト開発での豊かな経験があるだけでなく、実際に企業や工場などの現場を訪問して、実際にシステムがどのような使われ方をしているのか、把握するようにしています。こうしたことを続けることで、技術者たちは、より豊かな経験を持ち続けるようにしています。

 また、ソフト開発での豊かな経験に加えて、わたしたちは、製造業や流通業でのビジネスのあり方や知識も持っています。つまり、技術とビジネスの両面における知識や情報を備えているわけです。

――Inforの強みは、IBMのiSeries(旧AS/400)を基盤としていることから、世界の多くの企業に利用されていると聞いていますが、その点はどうでしょうか。

 実際にiSeriesは世界の多くの企業に使われていて、われわれが提供するシステムの性能が発揮されています。しかし、われわれはiSeries以外の分野に多くの投資を行っています。また、現在注目されているSOA(サービス指向アーキテクチャ)にも投資をしています。

 こうしたことから、売り上げの75%がWindowsなどのオープンシステム系にまでなっていて、iSeries系の売り上げは25%前後になっています。オープンシステムの方がiSeries系よりも収益が高いのです。

――Inforが提供する、製造業向け統合生産システム「Infor XA」や製造業統合システム「Infor Syteline ERP」などは、中堅・中小企業に多く導入されていると聞いています。

 確かにこれまでの実績を振り返ると、中堅・中小企業での導入が多いですね。しかし、われわれは大企業を対象にしていないわけではありません。実際、大企業にも導入されています。

――先ほど、製造業向けに強みを発揮すると言っていましたが、世界各国での製造業の動きをどのように見ていますか。

 製造業は世界的に見て成長していると思っています。現在、製造業は海外にアウトソーシングを進めており、ビジネスは常に変化していますし、またビジネスプロセスも常に変化しています。

 これは大企業に限らず中堅・中小企業にも言えることです。つまり、製造業におけるビジネスは1カ国だけで完結するものではなくなっているわけです。この傾向は今後ますます強くなると思っています。

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