日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は8月30日、内部統制に必要なID(アイデンティティ)監査業務を自動化する新しいソフト「HP OpenView Select Audit 1.0」と、ID設定を自動化するソフトの最新版「HP OpenView Select Identity 4.01日本語版」を、9月1日より販売からと発表した。
金融商品取引法(日本版SOX法)は、2008年4月以降の事業年度より、内部統制システムの導入を上場企業に義務付ける。内部統制においては、各種システムのユーザーIDやパスワードなどのID情報の管理が欠かせないという。
Select Auditは、これまで個別管理されていたアクセス記録とIDなどに関するログデータを集約する。そのうえで、内部統制などに関係するフレームワークやガイドラインであるCOSO、COBIT、ITILに照らして監視し、自動的にレポートを作成する。Select Identityや同社が提供する「Select Access」「Select Federation」といったほかのID管理製品との連携が可能なため、併用することで監査に必要なデータを自動的に集約できる。
ID監査レポートの書式は、ユーザーが独自に設定可能なほか、SOX法対応書式集「SOXレポートパック」も用意する。SOX法対応の運用管理製品「HP OpenView Compliance Manager」との連携も可能。
Select Identityは、サーバやデータベース、アプリケーションで個別設定していたIDを一元化するソフト。セキュリティポリシーに応じてID登録、変更、削除といった一連の作業を自動化し、管理作業負荷を軽減するとともに、ID消し忘れなどに起因するリスクを解消する。最新版は、情報リソース別にログの収集が可能となった。また、エージェント用ソフトなしで利用できるようになった。両ソフトの税込み価格は以下の通り。
- HP OpenView Select Audit 1.0:コアライセンス(社内システム用)が111万4050円から、SOX法レポートパックが334万1520円から
- HP OpenView Select Identity 4.01:コアライセンス(社内システム用)が556万9200円から、コネクタライセンスが222万8100円から