アイティフォー(須賀井孝夫社長)は、改正薬事法の施行規則「トレーサビリティ(履歴管理)」を確実に対応できる医療機器メーカーなど向けCRMソリューション「アライアンス・ラップトップ(Alliance Laptop)」を8月30日に発売した。
同社が国内販売している保守サービス業専用の業務統合化CRMソリューション「サービスアライアンス」と組み合わせることで、施行規則第191条の「当該医療機器に係る苦情の内容、原因究明の結果及び改善措置を記載した苦情処理記録を作成し、その作成の日から3年間保存すること」に必要な事務作業を大幅に削減し、容易に法令を順守することができる。
「アライアンス・ラップトップ」は、無線通信機器を使わないスタンドアローン型のソリューション。「アライアンス・ラップトップ」がインストールされたノートPCに、医療機器の保守サービス員が当日のスケジュールや行うべき作業内容、その作業に必要な保守履歴、類似例などの情報をサーバーからダウンロードして病院に持ち込み、ノートPCを参照しながら現場での作業を実施する。
作業終了後は、障害状況、障害原因、処置内容、使用部品などの情報をノートPCに入力するだけで、自動的にトレーサビリティに必要な苦情処理記録を作成することができる。拠点に戻った保守サービス員がノートPCをサーバーに接続すると、自動的に苦情処理記録がアップロードされ、施行規則に沿った保存を実行できる。
アイティフォーでは、医療機器メーカーや医療機器販売業者を対象に、「アライアンス・ラップトップ」を組み込んだ「サービスアライアンス」を販売する予定で、今後1年間で10社、3億円の受注を目指す。