日本オラクルは10月17日、IDなどのユーザー情報を仮想的な1つのディレクトリに統合するソフト「Oracle Virtual Directory」の販売を開始した。税別価格は、1プロセッサ当たり500万円、1指名ユーザー当たり10万円となる。
同ソフトは、企業内などに分散して存在する多様なシステムからユーザー情報を集約し、仮想的に1つのユーザーディレクトリに統合する。これにより、データベースやユーザー情報の格納場所を意識することなく、アプリケーションなどが利用できるようになる。
さまざまなベンダーのアプリケーションに対応しており、「企業のあらゆるアプリケーションのユーザー情報を統合し一元管理できる」(日本オラクル)という。また、参照元のデータそのものは、元のデータベースやディレクトリに格納されたままであるため、セキュリティ管理や監査、ハードなどの構成を一切変更することなく運用できる。
日本オラクルでは、「ユーザー情報を仮想的に1つのディレクトリに統合することで、コンプライアンスやセキュリティ強化などを目的とする新たなアプリケーションの導入が容易になる」としている。