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備えあれば憂いなし?--データ復旧ソフトの効果的な利用法 - (page 3)

柴田克己(編集部)

2006-10-26 00:05

データはどこまで復旧できる?

 データ復旧ソフトウェア、サービスのいずれにおいても、読めなくなったファイルを復旧するためには、HDDの磁性体やフラッシュメモリのデータ領域上に、何らかの形で実データが残されているというのが大前提になる。

山下礼士氏写真 AOSテクノロジーズ、ソフトウェアカンパニー、開発部チーフマネージャーの山下礼士氏。

 最近のOSやHDDでは、頻繁に読み書きされるファイルを、記憶装置上のアクセスしやすい特定の場所へ配置したり、いったんメモリ上にデータを待避した上で、記憶装置に対しては遅延して書き込みを行うことで、操作の体感速度を向上させるといった技術が用いられている。そのため、「ついさっきまで使っていたファイルが復旧できない場合も多い」(山下氏)という。同じ装置上にあるデータならば、むしろ、最近使っていなかったファイルのほうが無傷で復旧できる可能性が高いということだ。

 また、停電や雷など電気的な要因で装置上のデータが読めなくなった場合は、先述のFATやファイルシステムが異常なだけか、データ領域上に異常が起きたかによって、復旧の可能性は変わってくる。この場合、ファイルシステムが異常なだけであれば、復旧ソフトを使って復旧できる可能性が高い。

 山下氏は、「装置から異音がしていたり、BIOSレベルで装置を認識しなかったりといった物理的な障害がなければ、正しい知識を持った上で、市販のソフトウェアを使うことにより、ある程度のデータ復旧は可能だ」と言う。ただ、その際も「復旧すべきデータが存在するドライブでは一切作業をせず、可能であれば他のマシンにドライブを接続して作業をするのが理想的」と付け加える。もちろん、復旧ソフトを、復旧したいデータがある装置にブラウザからダウンロードしてきたり、新たにインストールしたりといったことは論外だ。

 逆に、装置に物理的な障害が疑われたり、自分自身で作業を行うことに自信がない場合などは、データ復旧の「専門家」に依頼することで、結果的にデータを救える可能性が高まる場合もある。次回は、そうしたデータ復旧サービスについて紹介する。

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